日々のあれこれや叫びなど
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08 , 04
ようやく小説が完成したのですが、更新に使っているデスクトップがネットに繋げないという状況に陥っておりまして、更新ができません。

私が普段使っているパソコンにはビルダーが入っていないので、更新作業ができないんですよね。

いつもは無線アダプタをダウンロードし直したらそれで繋がるんですが・・・どうも反応をしめしてくれなくて・・・。

とりあえずまた夜にでも試してみます。


そして完成した小説ですが、予定していたものとは全然違う展開になりました。本当に全然違う。そして書こうと思っていたところを省略しまくってます。それを省略したまま書かなかったのは、うまく書けなかったからです。
ならもうこうなりゃ省略して書くかーと、いけない発想の末に完成致しました。そしてシリアスの方向に持っていくはずが、シリアスさを感じさせないものが出来上がりました。

あ、しっかりスザルルになってますので。
ちゃんとスザルルになってよかった。

詳しい更新内容のことについては更新したら書くとして、本当なら没にしては行けなかったものを、一応下記に載せておきます。

没話で未完成であるということを前提にして読んでください。

ゼロはルルーシュを見送ると、火の回りが遅く、火の気があまりないところまで何とか歩いて、その場に座り込んだ。
ルルーシュのいる手前、逃げてみせると言ったが、ゼロの体は限界で、もう動くこともままならない。逃げることは不可能だった。
元より逃げるつもりはなかったのだ。ここで息絶えるつもりだった。それでも火の気のないところまで来たのは、まだ話をしなければならない相手がいるからだった。

「いるんだろう、そこに。出て来い」

ゼロは崩れ落ちそうになる体を支えるために立てた片膝の上に腕を置き、どこを見るでもなく告げる。
火の燃え盛る音、火を消そうとする者達の声や音とは別に、すぐ近くで聞こえてきた足音。

「―――いつから気づいてた」

どこからともなく現れたのは、スザクだった。




スザクはまさか気付かれているとは思わなかった。気配を消すことは得意であったのに。
しかし気付かれている以上、隠れていても仕方ない。それにスザクはゼロと話があって、再び戻って来たのだ。
おとなしくスザクは姿を現した。

「私は人の気配には敏感なんだ。元々右近少将が来るとは思っていた。――まさかルルーシュが来るとは思っていなかったが」

険のある言い方をしているのに、ルルーシュのことを告げる時のゼロの表情は穏やかで、優しい物言いだった。ルルーシュと話をしていた時とも違う話し方をする。どちらが地なのかスザクにはわからない。しかしルルーシュに言わせれば、後者の方だと言うに違いない。
どちらにしろスザクを苛立たせることに変わりはなかった。自然と握りしめる手の力は強くなる。

「僕はお前が嫌いだ」

割って入れなかった。ルルーシュがゼロの元へ来た時とほぼ同時にスザクもゼロの元へ来ていたのだ。割って入ろうとすれば、いつだって割って入れたのに、二人の間に入っていけなかった。
ルルーシュはゼロのことしか見ていないなかった。
その場にいたくなくて、スザクは外へ出ていた。しかし門を出ると同時に馬がスザクの横を通り抜ける。もしやルルーシュとゼロが二人で逃げようとしているのかと思って急ぎ仰ぎ見ると、瞬時に見えたのはルルーシュだけだった。しかし馬に乗っていたのはスザクのよく知るルルーシュではなく、髪をばっさりと切ったルルーシュだった。
ゼロだとは思わなかった。ゼロじゃない。間違いなく馬に乗って出て行ったのはルルーシュだった。
ルルーシュはゼロを逃がすために、ゼロと間違われて捕まることも覚悟の上で髪を切った。ルルーシュはスザクの為にそこまでしてくれるだろうかと、思わずにはいられない。

ルルーシュがヨシノの君のことを忘れたとは思っていなかったけれど、ようやく隣には立てたと思ったのに。
結局、いつだってヨシノの君が勝つのだ。

ゼロがヨシノの君だったということには驚かされたが、それ以上に驚いたのは、ルルーシュがゼロを庇うように立ち塞がったこと。
ゼロとてスザクに刀を向けていたのに、ルルーシュが守りたかったのは、斬られたくなかったのはヨシノの君であるゼロ。
それがよくわかってしまったから。

愛してるなんて言われたことはない。キスだって。
何度かチャンスはあった。その度に寸前のところで邪魔が入ってキスを交わしたことは一度もない。
なのにルルーシュとゼロは一度のチャンスでキスを交わした。
やめろと邪魔すればよかったのに、足が動かなかったのだ。
あの時、キスをしてやろうかと言われた時にキスをしていればよかったのだろうか。けれどあの時のスザクの心情的にキスをすることは憚られたのだ。
初めてのキスなのだから、頭がボーッとしていて、記憶が曖昧になりそうな時にしたくなかった。

それが、この結果だ。

ルルーシュはゼロと結婚するつもりでいる。スザクがやっと手に入れたものを、ゼロは簡単にも奪っていく。

「僕はいつだってヨシノの君と比べられた。二の次にはヨシノの君。ルルーシュからお前の名前を聞かない日はなかった。性格だって、ルルーシュに好かれる為に必死で努力してきたのに、やっとその努力が実ったのに、お前は僕からルルーシュをいともたやすく奪う」

スザクの胸の中にある激情を抑えられなくて、ゼロにぶつける様に吐き捨てる。しかしゼロはそんなスザクを見ても動じることはない。

「私はとっくにルルーシュから忘れられた存在だと思っていたよ。今だにルルーシュを想っているのは私だけだろうと。だから殺そうとしたんだ。奪われるくらいなら自分の手で殺そうと。私のことを忘れて、変わってしまったルルーシュなら殺すことも厭わなかった。けれどルルーシュはルルーシュのままだったから――」

ゼロはその先のことを言わなかったけれども、言われなくてもスザクにはわかっていた。

「ここももう危ない。早く行け。ルルーシュが待ってる」

幾分かの間が過ぎた後、もう話すことはないと思ったのだろう、ゼロはそう言った。

「ルルーシュが待っているのは僕じゃない。お前だろう」

一度は出たところを、わざわざ戻って来たのはゼロを捕まえる為ではない。気持ちとしては当然ゼロを捕まえたかったけれども、それではルルーシュの気持ちを無視することになる。
もしルルーシュがゼロと一緒に行っていれば、何が何でも追いかけて、止めていただろうけれど、ルルーシュは時間を稼ぐために一人逃げている。
それならば、ゼロを見逃そうと思った。他の誰でもないルルーシュの願いだから。だからスザクはゼロがちゃんと逃げたことを確認するために戻って来たのだ。

ルルーシュが求めているのはゼロだという事実はスザクの胸を抉るけれども、今は仕方がない。

「私がどの道助からないことはお前が一番よく知っている筈だ。逃げた所で・・・」

わかっている。そんなことは。手ごたえはあった。さらにゼロの血は今も止まっていない。気持ちのどこかにゼロを見逃すのはどの道助からないからだという思いもある。けれど。けれどルルーシュはそれでも。

あくまで生き延びようとしないゼロにスザクは堪え切れなくなって、ゼロに掴みかかった。

「約束したんだろう、ルルーシュと!ヨシノでもう一度会うと!そこで今度こそ一緒に、幸せになるんだと、約束したんだろう!!」

『無事に逃げられたら、今度こそ一緒にいよう。二人で幸せになるんだ。俺が身分を捨てる。俺は身分なんて最初からどうでもよかったんだ。俺はいつだってヨシノへ帰りたかった』
スザクの中で何度も蘇るルルーシュがゼロに言った言葉。スザクの気持ちを踏みにじるものではあるけれども、前々から覚悟していたものだ。
昔は例えルルーシュがヨシノの君のことを好きなままでも、結婚さえできればそれでいいと思っていたのだから。もちろん、辛くないわけではない。

「ルルーシュは、ゼロと間違えて捕えられることも覚悟で髪を切ったんだ!ルルーシュは何もかも捨てようとしているのに、お前が何もしないうちに諦めることは俺が許さない!!」
「・・・お前はそれでいいのか」

激昂するスザクに、ゼロは取り乱すことなく、静かに問いただす。

「いいわけがないだろう!俺だってずっとルルーシュがずっと好きだったんだからな!!―――けど、ルルーシュがそこまでして逃がそうとしていいるのに・・・僕がが止められるはずもない」
「――わかったから、放してくれないか」

焼失した寺の中から遺体が見つかって、投げくのはルルーシュなのだ。そんな思いだけはルルーシュにさせたくない。
言われて大人しくスザクは手を放した。

「無茶なことを言う。この傷で逃げきれとは」

そんな反応をするゼロにもう一度掴みかかろうとしたスザクであったが、それをゼロは手で制した。
もう起き上がることすら億劫であろうに、ゼロはグッと体に力を入れて、立ち上がる。それでまた衣が血で染まるが、それは仕方のないものだ。

「それでも・・・ルルーシュのためだからな。―――できることをやってみるさ」

とは言っても、さすがに馬に乗って走ることはできない。徒歩で行けるところまで行くことになる。
ルルーシュに言われたところまで歩いていける自信がなかったが、それを口に出そうものならまたスザクが掴みかかってくることはもうわかっていたので、言わない。

ゼロとスザクは互いに背を向けた。スザクはルルーシュを追う為に、そしてゼロは少しでも逃げきる為に。
既に歩き出した二人であったが、一度スザクはピタリと足を止めた。

「ゼロ、お前のことは嫌いだ。けど―――ルルーシュを庇ってくれたことだけは礼を言う」

振り返る気力はなかったゼロであったが、その言葉は確かにゼロの耳に届いていた。
それきりスザクは駆け出して、一足早く炎で一杯のこの寺から脱出する。

「それはこれから礼を言うということであって、礼を言ったことにはならないんだがな」

しかしゼロはゼロでスザクに礼を言われたくて、ルルーシュをスザクの太刀から庇ったのではない。ちゃんとした礼になっていなくても、特に気にしなかった。
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